ドローン 検定 3級のメリットと資格は必要なのか!

ドローン スクール

「ドローン検定3級」や「無人航空機操縦技能認定」等、ドローン講習機関で取得できるものがあります。

今回、その「ドローン検定3級」はどういう資格なのか、また、その資格の要否はどうなのかを取り上げています。

2022年12月から国家資格でもある免許制度がスタートです。

そういった観点からも、これからドローンを持って飛ばそうと思っている方の一助になると思いますので最後までご覧ください。

次の内容で進めています。

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ドローン 検定(1級2級3級4級)とは/国家資格?

ドローン検定とは、ドローン検定協会 株式会社(本店:佐賀県鳥栖市)が行っている民間の検定で「無人航空従事者試験」といいます。

ここでは、ドローン教習所も運営していて「ドローン操縦士資格」取得の基礎技能講習も行っています。

ドローン検定(無人航空従事者試験)は、無人航空機に関する知識を証明する民間の検定試験であって「国家資格」ではありません。

 

ドローン検定(試験)内容は、筆記試験のみで実技試験はありません。

過去の試験は、第1回 (平成27年9月)から毎年6回奇数月(1月・3月・5月・7月・9月・11月)に実施され令和4年11月現在で44回行われています。

ドローン検定受験内容等は次のとおりです。

試験名:無人航空従事者試験(1級・2級・3級・4級)

実施日:1月・3月・5月・7月・9月・11月の20日前後の日曜・祝日
(1級試験は1月・5月・9月の3回/年)

受験申込締切:ドローン検定開催月の前月末日まで。

受験申込方法:下図のドローン検定協会のホームページ右上「受験案内(受験申込)」をクリックしてページ下にスクロールして「検定試験 会場別申込」の都道府県ごとの会場で受験する等級の申込ボタンより申し込みをします。

試験時間:15時10分〜16時40分(90分)

試験内容50問ー4択マークシート方式(各2点)

合否判定:100点満点中80点以上で合格(40問以上の正答)

受験資格と受験料

受験資格 受験料(税込)
1級 ドローン検定協会主催 ドローン検定2級取得者 18,800円
2級 ドローン検定協会主催 ドローン検定3級取得者 12,900円
3級 誰でも受験可能です 6,600円
4級 誰でも受験可能です 3,200円

合格証:受験日から1ヶ月ほどで「合格者」のみ下記の合格証が届きます。

  

級ごとの延べ認定数

認定数
1級 3,238人
2級 5,996人
3級 24,006人
4級 1,346人

講習受講による認定者等も含みます(令和3年6月1日現在)

試験対策テキスト
●無人航空従事者試験 3級4級対応A5判2,200円
●無人航空従事者試験 2級対応A5判2,200円
 

試験出題範囲(第41回~)

大項目 中項目 1級 2級 3級 4級
基礎知識 用語
動作
組織/制度/国際情勢
単位
基礎数学
物理学 力学
熱力学
流体力学
電磁気学
工学 航空工学
材料工学
流体工学
電気電子工学
無線工学
気象 気象学基礎
航空気象学
専門知識 機体構造
姿勢制御
動力/バッテリー
送信機
GNSS
リスク/メディカル
TEM/SRM/CRM
責任/保険
航法
飛行計画/記録
法令 無人航空機関係
航空法全般
電波関連
その他ルール

※法令については令和3年までに成立した内容で出題されます。
※「TEM/SRM/CRM」の項目において、3級についてはTEMのみの出題となります。

試験会場:47都道府県(合計62会場)

会場数 会場数
北海道 5 茨城県 1
青森県 1 栃木県 1
岩手県 1 群馬県 2
宮城県 2 埼玉県 2
秋田県 1 千葉県 1
山形県 1 東京都 6
福島県 1 神奈川県 1
山梨県 1 滋賀県 1
長野県 1 京都府 1
新潟県 1 奈良県 1
富山県 1 大阪府 1
石川県 1 兵庫県 1
福井県 1 和歌山県 1
岐阜県 1 島根県 1
静岡県 1 鳥取県 1
愛知県 1 岡山県 1
三重県 1 広島県 1
山口県 1
福岡県 2
佐賀県 1 徳島県 1
長崎県 1 香川県 1
熊本県 1 愛媛県 1
大分県 2 高知県 1
宮崎県 1
鹿児島県 2
沖縄県 1

 

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ドローン 検定 3級のメリット

ドローン検定協会㈱が行うドローン検定4級以上の合格者が、ドローン検定協会㈱が行う「基礎技能講習」を受講することによって、ドローン操縦士という資格が取得できるというシステムになっています。

 

3級検定のメリット

「ドローン検定3級」取得者は、基礎技能講習を受講すれば「ドローン操縦士」の資格が取得できます。

基礎技能講習は、操縦技術が上手くなるための講座(スキルアップ講座)ではありません。

基礎技能講習者が手にするものとして以下の3つがあります。
10時間の飛行履歴と公式ログ」
「飛行許可申請書類の一部免除
基礎技能講習ライセンス(証明書)&ライセンスカード」

国交省から飛行許可・承認を受けるには「ある一定のスキル」を持っていなければなりませんが、 その「ある一定のスキル」を証明するのが

10時間の飛行履歴」であり
認定スクールの修了証(=技能認定)

というわけです。

 

ドローン使う用途が、趣味でも仕事でも、飛行許可を受けないと飛ばせません。
まず、重要なのは飛行許可を取る必要があるわけです。

基礎技能講習とは、基礎的な技能を身につける。
=飛行許可を得るための講習なのです。

 

ドローン操縦士資格取得費用でのメリット

下図は、ドローン検定協会のドローン操縦士という資格を得るための費用です。

項 目 受講単価 受講時間 標準受講料
(a) (b)  (a)×(b)
座学 1時限あたり 5,500 5時間 27,500
シミュレータ訓練1時限あたり 5,500 9時間 49,500
実機訓練1時限あたり 13,200 1時間 13,200
修了試験 8,800 1回 8,800
入校金
標準受講料(最大) 99,000

引用元:ドローン教習所 北海道根室校(単位:円)

ドローン検定に合格すると、ドローン操縦士資格受講料 99,000円のうち、22,000分(座学4時間×5,500円)が免除されるというメリットがあるようです。

例えば、ドローン検定3級に一発合格すると受験料6,600円テキスト2,200円合計8,800円が最低必要です。

この場合の費用差額は、座学免除分22,000円―検定受講料等8,800円=差額13,200円のお得なメリットとなるようです。

なお、費用詳細等は、ドローン検定協会㈱に問い合わせた上でご判断ください。

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ドローン 検定/資格や免許は必要か!

2022年12月5日より国家資格の無人航空機操縦士の免許制度がスタートし、

◆一等無人航空機操縦士
◆二等無人航空機操縦士

この2つの免許について登録講習機関で講習事務が開始され、国によって認められることになりました。

この資格では、これまで国に許可・承認を得られないと飛行できない空域や飛行方法がありましたがその一部で許可・承認の申請が免除されることになりました。

一方、これまで「ドローン検定(無人航空従事者試験)」や「ドローン操縦技能認定」といった「民間の資格や認定証」が存在します。

この民間資格等は、許可・承認の免除等の対象外で、必ず、申請が必要となります。

この国家資格や民間資格は、仕事上で能力・信用等のために必要な場合を除いては、
10時間以上の飛行実績があって、国に許可・承認を得て飛行させる場合には資格が必要ではありません。

資格が無くても許可・承認を得ることができれば飛ばすことができるのです。

免許・資格の要否について講習機関を使う場合と自力で挑戦する場合で考えてみました。

民間の講習や検定を受けて申請する場合

◆受講時間:2日間(他では1日の講習所もあります)
◆許可・承認の準備から申請まで:10日間程度
◆申請から許可まで:2週間ほど
◆講習費用:99,000円(ドローン教習所 北海道根室校)

受講の場合、全体を通して1カ月程度で許可・承認を得て飛ばせます。

 

飛行許可・承認を自力で申請する場合

近くで飛行可能区域を見つけて飛行マニュアルに沿って10時間の飛行訓練を行う必要があります。

◆10時間の飛行履歴と飛行訓練の時間:3ヶ月程度(早くて)
◆許可・承認の準備から申請まで: 10日間程度
◆申請から許可まで:2週間程度
◆費用:飛行可能区域まで行く交通費、その他経費(住んでる地域による)

自力の場合、全体を通して4カ月程度(順調にいって)で許可・承認を得て飛ばせます。

自分で申請する場合、 自分がどれくらいの期間で10時間飛ばせられるかです。
土日に、10時間マニュアルに沿った練習をするのは非常に難しいです。

自力の場合は、訓練の時間が負担になります。

 

法的には、免許や資格が無くても「許可・承認を得られる」場合はドローンを飛ばすことができますので次のようなパターンで講習か自力かを選択してください。

講習を使う場合のメリット・デメリット

<メリット>
◆時間の短縮
◆許可申請書類の1部免除(DIPSへの操縦者登録で記録される)

<デメリット>
◆講習費用が必要

 

自力の場合のメリット・デメリット

<メリット>
◆講習費用が掛からない

<デメリット>
◆10時間訓練の時間が必要
◆練習空域場所が探せるか
◆ひょっとして審査に時間がかかる?

メリット・デメリットそれぞれありますが、ドローンを飛ばすには何よりまず、飛行許可・承認を取らないと意味がありません。

講習なのか自力なのかの選択は次のようなパターンで考えていただければよろしいかと思います。

講習を受けるべきパターン
◆今はドローンを持っていない
◆時間を掛けたくない(時間的な余裕がない)
◆都市部に住んでいたり、車を持っていないので飛行場所まで行けない
◆業務(ビジネス)で使うので裏付けが必要
というような方は、受講される方がいいと思います。

自力で挑戦するパターン
◆すでにドローンが手元にある
◆時間に余裕がある
◆飛行可能空域がある
時間がかかっても頑張れる方は自力で挑戦です。

あなたに合った方法で「金か時間か」の選択です。

 

以上、ドローン検定の内容とドローン検定の要否について触れました。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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