国土交通省が公開してる「航空局ホームページに掲載されている講習団体を管理する団体(89団体)」のうち、
「許可・承認の申請時にメリットとなる書類の省略」の最低要件をクリアすることができる「10時間飛行実績と操縦技能を認証する講習団体」として公表している内容を調査した結果、次のように分類できました。
⑴ 講習日程等を、開示している管理団体が 43団体
⑵ 講習はあるが、日程等の詳細の非公開が 5団体
⑶ 講習してない又は物販等が 41団体
この「⑴講習日程等を、開示している管理団体が43団体」の講習料金を調査した結果から料金の安いおすすめのドローンスクールを紹介します。
ドローンスクールは、多数の団体が運営していて、10時間飛行に係る講習内容の高額講習には、4日間385,000円や3日間297,000円といったスクールがあります。
この要件が得られれば、最短で最安のスクールの受講でいいのです。
高い金額と時間に余裕のある方は、じっくり高額スクールを受講されればより技能も磨かれますのでお勧めしますが、それ以外の方には、安くて早い受講先をおすすめします。
ここでは、操縦技能認証証が交付可能なドローンスクールの講習料金が安くておすすめの6団体(講習料金5万円~6万円代)を提案します。
(記載料金はすべて税込みです)
Contents
安い料金(55,000円/66,000円)で全国に開校している2団体
一般社団法人 ドローン撮影クリエイターズ協会
(料金合計:71,500円※1)
比較項目 | 内 容 |
受講場所 | 70校 |
認証証 | (DPCA)技能認証 |
受講日数 | 1日(e-ラーニング+実技[1日]) |
受講料金 | 55,000 円(BASICコース) |
認証証発行料 | 16,500円 |
テキスト代 | |
会費 | 毎月 1,000円 |
更新料 | 1年毎 5,500円 |
飛行許可申請できる飛行 | ・人口集中上空の飛行 ・人等からの距離30m未満の飛行 |
その他 |
※1)団体が公表している図内の赤字数値の合計
空白は、公表されていない。
日本ドローン機構 株式会社
(料金合計:73,500円※1)
比較項目 | 内 容 |
受講場所 | 31校 |
認証証 | JDO技能認定証 |
受講日数 | 2日(座学はオンライン可) |
受講料金 | 66,000円(ベーシックコース) |
認証証発行料 | 5,500円 |
テキスト代 | 2,000円 |
会費 | |
更新料 | 2年毎 金額非公表 |
再試験料 | 16,500円 |
飛行許可申請できる飛行 | 含まれない |
その他 |
※1)団体が公表している図内の赤字数値の合計
空白は、公表されていない。
安い料金(49,500円/66,000円)で受講場所が1か所のみの4団体
合同会社 ドローンラボ・ジャパン
(料金合計:49,500円※1)
比較項目 | 内 容 |
受講場所 | 京都(詳細非公表) |
認証証 | 無人航空機ビギナー技能認定証 |
受講日数 | 1日(e-ラーニング+実技[1日]) |
受講料金 | 49,500 円(ビギナーコース) |
認証証発行料 | 9900円(受講料に含む) |
テキスト代 | |
会費 | |
更新料 | |
再試験料 | 9,900円 |
飛行許可申請できる飛行 | ・人、又は家屋の密集している地域の上空 |
その他 | 団体所在地:福岡県飯塚市 |
※1)団体が公表している図内の赤字数値の合計
空白は、公表されていない。
株式会社 ファーストパーソン
(料金合計:66,000円※1)
比較項目 | 内 容 |
認証証 | 技能証明証 |
受講場所 | 大阪府四条畷市のみ |
受講日数 | 1日(e-ラーニング+実技[1日]) |
受講料金 | 66,000円(B級コース) |
認証証発行料 | |
テキスト代 | |
会費 | |
更新料 | 1年毎 5,500円 |
再試験料 | 13,200円 |
飛行許可申請できる飛行 | 含まれない |
その他 | 機体レンタル費・保険費込 |
※1)団体が公表している図内の赤字数値の合計
空白は、公表されていない。
比較項目 | 内 容 |
認証証 | ドローン操縦技能証明証 |
受講場所 | 滋賀県米原市のみ |
受講日数 | 2日 |
受講料金 | 66,000円(追加料金一切なし) |
認証証発行料 | 15,000円(講習費に含む) |
テキスト代 | |
会費 | |
更新料 | 2年後から2年毎 2,200円 |
再試験料 | |
飛行許可申請できる飛行 | ・空港周辺 ・高度150m以上 ・人口集中地区 ・人・物件からの距離30m未満 ・イベント上空飛行 |
その他 | 保険料・機体使用料 検定料・証明証発行手数料込み |
※1)団体が公表している図内の赤字数値の合計
空白は、公表されていない。
株式会社 ドリームクエスト
(料金合計:66,000円※1)
比較項目 | 内 容 |
認証証 | 技能証明書 |
受講場所 | 岐阜県揖斐郡揖斐川町のみ |
受講日数 | 2日(座学はオンライン可) |
受講料金 | 66,000円 |
認証証発行料 | 無料 |
テキスト代 | |
会費 | 無料 |
更新料 | 2年毎 2,200円 |
再試験料 | |
飛行許可申請できる飛行 | 含まれない |
その他 |
※1)団体が公表している図内の赤字数値の合計
空白は、公表されていない。
6団体の公表されている内容を基にした受講料金と内容等を比較しました。
全国に開校している2団体の講習料金は、別途料金があって合算すると下記のように7万円を超える料金となります。
◆(DPCA)一般社団法人 ドローン撮影クリエイターズ協会:55,000円 が 71,500円
◆(JDO)日本ドローン機構 株式会社:66,000円 が 73,500円
講習料だけでは、一見安そうですが注意が必要です。
安い料金66,000円/おすすめ第1位のドローンスクールはここ!
安い講習料金の合計額では、最安49,500円の1団体と次点が66,000円の3団体です。
どれも、独自の認証証発行で講習場所も1か所に限られます。
<66,000円に付帯する飛行許可申請できる飛行>
① 空港周辺の上空
② 高度150m以上の上空
➂ 人口集中地区の上空
④ 人・物件からの距離30m未満の飛行
⑤ イベント上空の飛行
株式会社 プロクルーが、この内容であればおすすめのダントツ第1位といえます。
お近くの方は利用すべき団体です。
最安の「合同会社 ドローンラボ・ジャパン」49,500円は魅力ですが非公開部分が多く講習場所が明記されていないのでどうも不安ですね。
一方、「株式会社 プロクルー」と同額(66,000円)の2団体は、公表されていない項目も多く、何より限定飛行が少ないか含まれていないので「株式会社 プロクルー」より劣ります。
全国展開の2団体は、7万円超えとなって安いとはいえなくなります。
ただ、講習場所までの交通費や宿泊料金によっても受講場所が限られますので、居住地に併せてスクールを選んでいただくことになります。
<番外>
番外として、この6団体に続く講習料金は、88,000円(2団体)、99,000円(1団体)が10万円未満の講習料金で公表がありますので参考でご覧ください。
◆88,000円(ADA)一般社団法人 全日本ドローン教習所協会(17校)
(人口集中、目視外、夜間、30mの飛行許可申請が可能)
◆88,000円(JDA)一般社団法人 日本ドローン協会(9校)
(別途)ドローン貸出料/11,000円が必要
◆99,000円(DIA)Drone International Association(8校)
以上、講習料金の安いおすすめのドローンスクールでした。
ここまで、ドローンスクールの必要性を書いといて、何をいまさらですが、
ドローンを飛ばすのに、必ずしも「講習を受けて認証証を得る」必要はありません。
「飛行許可・承認さえ得られる」と無資格・無認証で飛ばすことができるものです。
ただ、何度も記していますが、
ドローンを手にしても、どこでも飛ばせる訳ではありません。
主に、人や車・建物、電線などからの距離が30m未満であれば飛行許可を得ないと飛ばせません。
一般的な場所では、電線や車が必ず存在しますし、人家が集中している場所では、人や自転車等がいつ出てくるかわからない場所がほとんどです。
この状況で飛行許可なしで飛ばせるのは、広い野原か田んぼの真ん中、山の中になります。
非常に制限された場所でのみ飛行させることになります。
なので、できる限り早く、30m以内の包括申請ができる条件を整えるために受講して認証証を手にすることが目的となります。
操縦技術のスキルアップを期待する講習ではなく、あくまでも、飛行許可・承認を得られるようにすることが目的の講習なわけです。
また、一般的なドローンスクール選びのポイントは次の7つほどあります。
◆受講時間
◆機材や設備
◆スクールの立地
◆コース内容・料金(インストラクターコースがあれば尚良)
◆講師の人数やレベル
◆体験やサポートの有無
◆業務利用に特化したコースの有無
これすべてがカバーできるスクールは当然高額となります。
まず、受講する目的は、許可を早く得てドローンを自由に飛ばせることです。
私は、安くていいと思います。
以上、ドローンスクールのおすすめを紹介しました。
なお、記載データ等は、執筆時の内容です。
改めて各スクールの詳細を各自が確認して評価いただくようお願いします。
最後までご覧いただきありがとうございました。